【28歳 秘書 – Y子】物としての価値
Y子は外資系企業の役員秘書。完璧な英語、完璧な容姿、完璧な仕事ぶり。誰もが彼女を「デキる女性」と評価していた。
しかし彼女が求めていたのは、その真逆だった。
「物として扱われたいんです。家具として」
物の自覚
梅田のホテル。部屋に入った瞬間、私は命じた。
「床に四つん這いになれ。動くな」
Y子は言われた通り、床に這う。そして私は彼女の背中に雑誌を数冊置いた。
「お前はテーブルだ。これが落ちたら罰を与える」
「…はい」
それが、Y子が人間として発した最後の言葉だった。
テーブル
背中に雑誌を乗せられたまま、じっと動かない。私はソファに座り、スマホをいじりながら、時々彼女の様子を見る。
5分、10分、15分…時間が経つにつれ、Y子の身体は震え始める。腕が痛い。腰が痛い。しかし動けない。
「テーブルは文句を言わない」
私の言葉に、Y子は歯を食いしばって耐える。
20分が経過した頃、ようやく雑誌を取り除いた。しかし休憩は与えない。
「次は椅子だ」
椅子
仰向けに寝かせ、膝を立てさせる。そして私はその太ももの上に座った。
「お前は椅子だ。俺が立つまで動くな」
Y子の太ももに全体重をかける。彼女の顔が苦痛に歪むが、声は出さない。椅子は痛みを感じないから。
スマホでニュースを読みながら、5分ほど座り続けた。Y子の身体は震え、汗が滲んでいる。
「よく耐えた」
立ち上がると、Y子は大きく息を吐いた。しかし、その表情には満足感が浮かんでいる。
足置き
ソファに座り、Y子を呼ぶ。
「俺の足元に来い」
Y子は四つん這いで移動し、私の足元で止まる。
「うつ伏せになれ」
言われた通り、床にうつ伏せになる。そして私は、彼女の背中に両足を乗せた。
完璧な足置き。柔らかく、温かい。
「動くな。30分はこのままだ」
Y子は小さく頷いた。もう言葉は必要ない。
私はテレビを見ながら、時々足の位置を変える。Y子は黙って耐え続ける。
途中、彼女の身体が小刻みに震えた。快感なのか、苦痛なのか。おそらく両方だろう。
物としての価値
30分後、ようやく足を下ろした。Y子の背中には、私の足跡が赤く残っている。
「お前は良い家具だ」
その言葉を聞いた瞬間、Y子の目から涙が溢れた。
「ありがとうございます…」
人間としてではなく、物として価値を認められた。それが、彼女が最も求めていたことだった。
人間に戻る
調教後、Y子は再びスーツを着て、完璧な秘書の顔に戻った。
「明日は役員会議があります。資料の準備をしなければ」
しかし彼女の身体には、物として扱われた痕が残っている。その痕を見るたび、Y子は思い出すだろう。自分が何者であるかを。
「また…使ってください」
「好きな時に来い」
Y子は深く頭を下げ、日常へと戻っていった。完璧な秘書として。しかしその内側には、物としての自分が静かに息づいている。